プロジェクト

インテリアになった博多織。その名は、「平成献上」。

「HAKATA TEX PROJECT」は、福岡を代表する伝統産業である「博多織」を、これからの市場に適合させることを目的とし、福岡商工会議所、博多織工業組合、福岡工業技術センター、ダーウィンLLPによって誕生した博多織新商品開発事業であり、新しい地域産業振興プロジェクトのあり方を目指すものでもあります。

2006年10月、プロジェクト開始。
約半年の企画開発期間を費やし、新しい博多織の方向性を求め、得られたキーワードは、「カジュアル化」と「インテリア」、そして「デザイン力」と「素材力」。
従来の博多献上柄のデザイン的な特徴である「独鈷」「華皿」「筋(縞)」を一旦要素分解しそのひとつひとつに現代性を施し、さらにそのパターンの生成に任意性を加え、素材的にもインテリア・ファブリックとしての各種機能を満足させるという、これまでにない全く新しい博多織デザイン「平成献上」が誕生しました。

そして、複数の地元企業に提案活動を行なった結果、西鉄グランドホテルの最上級客室「エンパイア・スイートルーム」の改装計画に採用されたばかりでなく、織物業界以外からの問合せも寄せられるようになったのです。
現在、「新しい博多織=平成献上」の世界の拡大に向け、複数の計画も進行中です。従来の博多織の概念を変えるこの取り組みは、業界関係者に限らず、一般消費者も含めた多くの方にもインパクトを与えるものになったと考えています。